人が死なない泣ける話が聞きたい
その昔、brosというイギリスの兄弟ユニットが好きで、よく聴いていた。
高音がきれいなボーカルのダンスミュージック。
あるとき、彼らの妹が亡くなって、彼らは「sister」というバラード曲をリリースした。
聴いたけど、がっかりした。
なんですぐに歌を作れるのか。シングルになるのをどういう気持ちでいるのか。本当に悲しんでいるのか。
というようなことを、同じくbrosを聴いていた友達に問い質したのだが、わたしがもやもやしていること自体が理解できないという様子だった。
似たような喪失体験は、割と多くの人が持っていて、感情移入ができれば泣ける。
だから、身内の死を歌の題材にするのは汚いと思う。
たとえそのつもりがなくても、結果的にビジネスに使われているなんて、私なら嫌だけど、
たぶんあのとき感じた溝は、今後も埋まらないと思う。