KICK THE CAN CREWと16年目の邂逅
「アンバランス」が好き。
16年前のブログで私は確かそう書いた。
当時その曲が入ったアルバムは聴いたし、カラオケで何度も歌った。
月日は流れ、KICK THE CAN CREWが再結成したことを知った。
「千%」を聴いてみた。少し懐かしくて私のセンチメンタリズムを刺激する良曲。
新作聴いてみるか。うん、悪くないんじゃない?
そうだ、まだ聴いてないアルバムあったよな、となった。
車でKICKのシャワーを浴び続けること数週間。
そして私は陥落した。
ビートと音色とラップ。そのどれもが時を重ねた今の私にドンピシャだった。
KICKが私の隙間をあっという間に埋めた。
それからヒップホップのことを何も知らない自分に気づき、少し学んだ。
改めて自分の浅はかさに恥じ入った。
私は何をもって「アンバランス」が好きと言っていたんだろう。
16年経ってその妙に気づくなんて。
歌詞で韻を踏むという文化がない日本で、
ただでさえ韻を踏みにくいのに、踏んでも気づかれにくい言語で、
意味を通わせつつ韻を踏む。
こんな知的なことをやっても、日本では理解されない。
ラップは市民権を得られない。
この韻リテラシーが未発達な国で、
それでも日本語でラップしてくれる人たちに私は今では尊敬と感謝しかない。
もしラップしたことなくて馬鹿にしてる人がいるなら1度やってみるといいと思う。
私は何十回と聴いて当然歌えると思った「イツナロウバ」が歌えなかった。
びっくりした。音感とリズム感には自信あったのに。
メロディがないって思った以上にハンデだよ!
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「ラビリンス」にしろ「音のない世界」にしろ、もとからこういう歌い方だったと思うけど、より akkoの声が震えまくってる。技術的なこととか、歌の上手い下手とかは歌い手の絶対必要条件ではないとわかる。それくらいakkoのビブラートは多くを伝えている。
神様から許された私
10代のころ、「Itと呼ばれた子」という本を読んでいたら、またそんな本読んでるの?とはっきりと嫌そうな顔で母に言われた。
(またって、そんなに読んでたかな、この手の本・・・)自分ではわからなかったが、それ以降、本にはできるだけカバーをかけるようにした。
私は長い間母の価値観で生きていた。
母の言うことが絶対だった。
でも残念なことに私は母の期待に添える子ではないようだった。
母に認められるために私は自分を殺した。
母の顔色を伺うクセがついた。
いつも自分に自信がなかった。
自分を偽らなければ愛されないと思っていた。
人に合わせることに全力を注いだ。
自分の意見などどうでもいいというかそもそもなかった。
インターネットを始めてある人物と出会った。
頭の回転が速く、マメで俺様で私を特別扱いしてくれた。
彼女がいるのに深夜メッセのやりとりをしたり、たまに電話をかけてくれた。
私は彼のことが好きだった。
「俺の愛人になれ」「いいよ」
「好きだ。〇〇」「私も。はにーちゃんとどっちが好き?」
「・・・〇〇のことは好きだけど、その、はにーちゃんは、何もかも知ってて許してくれてるのかもしれないと思うと、・・・」
正直なひとだなと思った。
私は結婚した。彼の連絡先を消して。
結婚式で私は母に手紙を書いて読んだ。
読み終わって顔を上げると母は泣いていた。
いろいろと間違っていたのかもしれない。
でも母は母なりに私を愛してくれていた。
私は神様から許されてここにいる。
そう思えた。
スコット・マーフィー「GUILTY PLEASURES ANIMATION」
これから出るアルバムでいちばんたのしみにしているかもしれない。
今回はアニソンカバーだったけど、やっぱり全部よかった。
すごいのは、ぜんぜん趣味じゃない曲でも、スコットマーフィーがカバーすると不思議と聴けること。
「創聖のアクエリオン」なんてサビの歌詞とメロしか知らない状態だと絶対に聴かない曲。
でもAメロBメロ聴いてみると意外にきれいなメロディなのを知って、今原曲をリピート中。
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オードリーさし飲み・書き起こし
カスTDVDの「オードリー2人きりで飲む」という企画がおもしろかった。
泥酔して今まで見たことのない姿を見せる春日。
あくまでカメラがあるのを忘れない冷静な若林。
2人で仕事の話ができなくなったという話は聞けたけど、
もともと友達だったんだし、そういう関係に戻って話すことはもうできないのか?というところが気になるけど聞けなかったな。
オードリー二人呑みinはやしや
■オードリーに企画発表
若林:ちょっと困りますね~2人だけっていうのは俺らはないっすね
春日:きびしいね
佐藤:どれくらいない?
若林:ナイスミドル(前身)を組んで以来ないんじゃないですかね
■直前インタビュー・春日
春日:実際もうそんなにがっつり話すことがないからね。機会というよりも。
春日:前一回あったんじゃないかなぁ、ジムでかち合ったみたいな。同じジムに通ってる、使わせてもらってるわけですよ。夜中に自由にね。でほら、いつ行くとか言わないから、今日俺行くとか。お互い時間があったときに行くっていうので。かちあったことはなかったんだけども、たまたまね、(春日が)行ってたら、(若林が)来て、ほんで二人になってどうする?みたいな感じになって。「おう」「おう」ぐらいの。二人とも無言でミットを叩きつけてましたけどね。で、終わったら何も言わずに帰るみたいなね。
D:で、本音はどうなんですか
春日:いや、きついよ。だから。まぁ、多少気になることはありますけどね、プレイスポットはどこなのかとか。仕事終わってから何してるのかとか。恋愛の話とかね。たとえば、父親と、最近狙ってる子がいるんだけど、って話はしないでしょ?そういうのと似てるよね。距離が近いから、逆にそういう話するのもこっぱずかしいし、なんかねぇ、気まずいしみたいな。兄弟とコンパ行かないでしょ?
D:兄弟以上って言ったらあれですけどもう10年・・・
春日:13くらいの頃からだから・・・もう20年近い。半分以上、人生の、共に生きてるから、だから改めて今・・・二人で2時間も?それ1時間くらいにしませんか?
■オードリーINはやしや
お酒が入って会話が進む
「なぜ2人はプライベートで話せないのか」
若林:もう電話もできないもんね
春日:やっぱり何事かとおもっちゃうもんね。で、出ないって選択肢取っちゃうよね
若林:だって甲子園じゃん、M-1って。青春なのよ、あそこまで。だけど社会人なのよ、そっから先は
春日:漫才だけやってるわけにはいかないってことですわな
若林:そう。青春じゃなくなるじゃん
春日:いろんな役割を求められて。それをひとつひとつ期待に答えていくというか
若林:したら喋れなくなるのよ。漫才で稽古するって電話したりさ、俺たちこうしてこうって言うのは、俺の脳みそだけでは一概に言えなくなってるからさ。若林春日っていうものだけでオードリーっていう会社を作ってきたけど、そっからいろんな人のアイディアとか介入してから、俺たちの手を離れてったじゃない
春日:だから有限会社から株式会社になったってことですわな
若林:・・・・・・・・違うんだよなぁ・・・笑
「オードリーは漫才師」
若林:なんか漫才師じゃなくなってるなとか、漫才師だったんだなって思うときあんのよ。そういうの思うときあんの?
春日:やっぱりナイツとかWコロンさんとかU字工事とかを見てて、帰るべき場所があるっていうのがね
若林:お前それさぁ昔から言うよな
春日:その方が強いんだよね。自信というか裏打ちっていうのがね。ここで失敗しても漫才があるっていう風なね。逆説的な強みにもなりますしね、マイホームは欲しいっていうのがね。今で言ったらカスTとかラジオとか、ないことはないんだけども、それこそお漫才。正月だとか年末とかにビシッと決めるっていうのがないと、厳しいわなとは思いますね
「規定時間終了間際・泥酔する春日」
若林:もうでも終わりか、そろそろ。(携帯で時刻を確認する)もういいんじゃないか、そろそろ
春日:くぅ~~~~(料理に手を伸ばすが、箸があちこちにぶつかる)
関係ないからね。宴はこれからだから、言っても
若林:あと9分くらいですよ、春日さん
春日:別に2時間って決めなくていいと思うな。週末のカラオケボックスじゃないんだからさ
若林:その例えよく分かんないです 笑
春日:もういいんじゃねえか?そういうのは
若林:箸落ちてますよ、大丈夫ですか
春日:いいんじゃねえか?そういうのは、もう
若林:いや、もう終わりっすよ、春日さん
春日:いやいやいや、
若林:全然来ないな、スタッフさんは
春日:来た所でって話だよ、来た所でって
春日:サウナ行くか、サウナ
若林:・・・今日ちょっとぉ、コラム書かなきゃいけないんです 笑
春日:かーーーっ うんあれなー、たいしたもんだよなあれも、ダヴィンチで好評連載して。まぁ一回も読んだことないけども。たいしたもんだよ、一介の芸人がね(箸を落とす音)
若林:ちょ、箸何回落とすの。酔っ払いすぎじゃないですか
若林:まだ(スタッフ)来ない。電話するとか言われた?
春日:言われてないよ
若林:電話すんのかなぁ
春日:そういうのいらない別に。そういうのいらないよ
若林:ちょっとサトミツに聞いてみんね
春日:いらないよ、それは!
若林:構成作家の
春日:いらないよ!
若林:ちょっと声大きいですけど
春日:大きい声出させんじゃないよ
ほんとにやばいと思ったら入ってくるもんだからね、あいつらは
若林:僕じゃ先帰ってもいいですか?
春日:何か・・・何かあんのか?
若林:(あまりの泥酔ぶりに笑い)
春日:その、いい人と会ったりすんのか?
若林:いや会わないですけど
春日:なぁ・・・・恋してんのかよ、恋
若林:(テーブルに突っ伏して笑う)いや。恋っちゅう年じゃないでしょう我々ー
春日:どうしてんの処理は?正直それは
若林:(ひとしきり笑った後)あんまよくないですよ春日さん、そういう話ね
春日:その辺どうなんてんだよ
若林:あんまりよくない方向に行っちゃったんで
春日:どう処理してんだ
若林:僕はもう行きますけど
春日:どう処理してんだよ?おい
(若林帰る)
春日:逃げんのか?逃げんのか?おい!
■店を出た若林に終了後のインタビュー中、春日から電話がかかる
若林:もしもし
春日:いや、せっかくの機会だから。2時間なら2時間で決まりでさぁ、別にここ撤収しなければいけない訳ではないしー、
若林:今日はテレビなんですよ、春日さん
春日:TVショーとかそんなん関係ないからねぇ。
若林:プライベートじゃないんでぇ
春日:逆にだからその、今となっては感謝だよね、カスカスTVに。最初はブーブー言ってましたけど
若林:お仕事なんで、これは
春日:・・・・・じゃ、仕事として飲んでたのか?
若林:ま、仕事として飲んでた訳じゃないですけど
春日:じゃ、話したのも全部そういう・・・体裁を気にしてのことなのか?
スタッフもよぉ、そういうのが欲しい訳だろ?
若林:よくない酔い方になっちゃってます。一回切りますね
D:あんま電話なんてしないですよね
若林:電話なんてかかってきたっていうのはもう・・・・7年ぶりくらいじゃないですか、向こうからの電話っていうのは
■春日、店を出てあの男のもとへ
春日:若林君はどこ行ったのかね?
D:もう帰りましたよ
春日:えっ出たってこと?もう、帰ったの?
(春日、すかさず若林に電話)
春日:これからでしょ、だってまだ。明日遅いし。同じスケジュールだからね
D:春日さん、めちゃめちゃ酒臭いですね
春日:あー、じゃまだ阿佐ヶ谷にいる。あ、じゃぁ、もう一軒くらいね、また線路沿いのところにうまい富士宮焼きそばを食わせる店があるから。
いやテレビとかじゃないでしょ、もうここまで来たら。じゃサトミツも連れてきていいよ。知らねえ男じゃねえから。
え、ということはあれかね、TVショーとしてはやしやで飲んでたってことかね?
いや、だったら行けるだろ、もう一軒。こういう機会ないんだから。
じゃあそれだったら呼ぶよ、女子を呼ぶよ。とりあえずそっち行くわ。どの辺?
駅前ってこと?
行くからそしたら
D:春日さんどこ行くんすか?
春日:いやまだ若林くんいるっていうんでね、阿佐ヶ谷に。あの男のもとへ行って来ますよ。なんかひよってる部分あるからね。
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唯一よかったのが、「考え事」のピアノアレンジ。
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バラバラのアーティストが歌っているのに、まとまりがある。
奇抜なアレンジのやつもないし、いいトリビュート。moumoonの声がLISAに聴こえる。IMALU歌うまいな。あと何回聴いても「Come again」の日本語歌詞はつめこみすぎだ。踊りつづ~のとこ。
第一弾が出てるの知らなかった。これから聴いてみよう。
【追記】
m-flo TRIBUTE ~maison de m-flo~ (2009/09/16) オムニバス、清水翔太 他 商品詳細を見る |
聴いた。
いいトリビュート。
青山テルマが苦しそうに歌っているのが印象的。半分くらい吐息だった。
選曲ミスに思える。
西野カナは歌上手い。バラードが上手いと思う。
その中で、声量ありすぎで強弱の強しかないmisonoのボーカルが唯一浮いてるように感じた。